こんにちは。草井真良です。
今回は匿名チャットツールであるSessionとSimpleXを比較してみようと思います。
はじめに
最近このブログで伸びている記事はThinkPadやボディちゃんの記事の他に、Sessionの記事だと気づいたのがきっかけでした。
また他に同じようなチャットツールとしてはSimpleXというものがあり、こちらも匿名性を重視しています。
ではこれを対決させたらどうなるか?という疑問が湧いてきたので、比較してみる事にしました。
評価するポイントは知名度・利便性・匿名性で、そこから判断したいと思います。
それではよろしくお願いします。
Session
まずはこのブログの目玉記事となっているSessionから紹介したいと思います。
このチャットツールはTorと同じように複数のサーバを踏み台にして、メッセージの発信元を特定しにくくしているのが特徴です。
アカウントを作成すると専用のIDが発行され、それを他の人が知って「新しい会話」→「新着メッセージ」の画面から入力すると繋がる事ができます。
QRコードを読み込んで繋がる事もでき、結構便利だと思います。
設定機能はシンプルで使いやすいです。
利便性については他のサーバを踏み台にしている仕組みからか、メッセージのやり取りに多少時間はかかりますが許容範囲といった感じです。
グループチャットもでき、100人までとやり取りできるクローズドグループとVPS(仮想サーバ)等が必要なものの人数制限のないオープングループがあります。
上記リンクにオープングループの設定方法が書かれています。
PC版もありますが反応が悪く発展途上で、もっぱらスマートフォンから使うのがメインとなるでしょう。
SimpleX
日本語の公式ページがあるのが嬉しいですね。
このツールは詳しい仕組みはまだ分かりませんが、独自のネットワークを使い、Session等とは異なり固有のIDを使わないようにする事でプライバシーを守る仕組みとなっています。
Sessionと異なりIDではなく専用のURLで「New chat」から発行されたものを使って接続します。QRコードもあります。
設定はSessionより複雑ですが、使っていくうちに分かる部類だと思います。
デフォルトだとネットワークの匿名化はされないようで、「onionホスト(Tor)を使う」の設定欄があり、それをオンにすればonionネットワーク上で使えるようになるのでしょう。
軽く使ってみましたがファイルのやり取り機能はあるものの、送った画像がぼやけたりして受け取りはできず今の段階では使えませんでした。
まだ試した事はありませんが、こちらもSessionと同じくグループも作れます。
最後に
結論です。
結局どちらが使いやすいのかと言えば。2つとも根本的に知名度が無さすぎるのでどっちもどっちという感じがします。
チャットツールはSNSと同じく、利用者がいて気軽に繋がれないとそもそも使えませんから、まずはこれらのツールを知ってもらわないと話にならないでしょうね。
ただ多くの人に知られるようになると悪用のリスクも高まるので、それを認識した上で正しく使われて欲しいなと思っています。
願わくばこの記事を読んで安全とプライバシーに気を払う人が出ますように。
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